城塞都市ルンデン

ISEKAICREATOR 背景

■ルンデン市

開拓者ギルドの事実上の本部といえるのが、ルンデン支部である。このルンデンという都市自体が開拓者ギルドによって建築された開拓者のための都市である。
ハイブラゼル大陸の資源や、古代遺跡から出土する珍しい遺物を求め多くの開拓者や入植者がテレパッサ大陸より訪れる活気あふれる自由の都。
一定の治安は維持されているが、その成り立ち故強力な統治機構を持たず、多様な文化が入り乱れており、衛兵の目の届かぬところでは新大陸での権益を目論むテレパッサ大陸諸国の密偵や、犯罪組織による暗躍が存在している。
坩堝のような都市ではあるが、魔物のスタンピード等によって都市が危機にさらされた時は一丸となり立ち向かう開拓者精神を持っている。

●ルンデンの風景

ルンデンの南側は崖となっており、ルンデン港に注がれるゼロス川の河口に開拓者ギルドの船は停泊し、上陸を開始した。
周辺の崖と川を天然の城壁として利用してルンデンは開かれた。北側の崖の上には、灯台が設置され、テレパッサ大陸からやってきた開拓者を迎えることになった。

▼建物

ルンデンで現在建築されている建物の多くはレンガ作りだ。だが、ルンデンが建築された当初は建物は丸太造りであり、港湾部や再開発中の一角にそれらの建物は残っている。そういった建物は分解されて、別の入植地に移送されて再利用されることもある。

▼家具

家具の多くはハイブラゼル大陸で製作されたものだ。木製でシンプルな作りの者が多い。材質は杉、松、ぶな、樫などが利用されている。

▼服飾

布地は麻、綿など。布の多くはテレパッサ大陸から持ち込んだもので高価である。現在は、綿花栽培も始まっており、数年以内にはルンデン市内で布が織られ、服飾が始まることだろう。
入植者たちの服装はシンプルな作りで、装飾性は低い実用的な作業着という感がある。ルンデン周辺は、一年を通じて温暖な気候であるため、人々も、大体同じような格好をしている。
なお、服飾には含まれないが、開拓者が必要とするような高精度な防具や武器は供給が少ないため、総じて高価になる。

▼食料

港であり、大陸との交易の窓口でもあるルンデンにはさまざまなものが集まる。特に茶葉は現在はルンデンでしか入手できない。
海産物、動物の肉、穀物、野菜、菓子類、香辛料などさまざまなものが港区の市場や商業区で入手できる。

●アンダーウォーター地下遺跡

安全に停泊できる港湾施設を作れる位に開かれた場所、開拓者はハイブラゼル大陸への上陸地点、自分たちの最初の入植地を求め、沿岸地域を航行した。果たしてそれは見つかった。
大理石と思しき岩場の近くに半ば水没した古代遺跡が存在したのだ。この遺跡は古代人の港湾施設であったようだ。
この古代人の遺跡はアンダーウォーター地下遺跡と名づけられた。この遺跡を足がかりにルンデン港は作られたのだ。地盤の代わりに遺跡に杭を打ち、さまざまな施設を作り上げた。
遺跡は陸上にも続いており、現在の旧市街は大体遺跡の上に存在する。
むろん、建築に際して、アンダーウォーター地下遺跡の探索を進めるべきという意見もあったがそのほとんどが水没しているため、技術的な問題でもあり本格的な調査は行なわれていない。

◆上下水道

アンダーウォーター地下遺跡は現在は海抜0mレベルにまで沈降しているが、かつては地上の港町であったと推測されている。
構造を調べる中で、この町には上下水道が完備していたことが分かっている。アンダーウォーター地下遺跡の下水道はそのまま現在もルンデン市の下水道として利用されている(というより、ゴミをそのままアンダーウォーター地下遺跡に廃棄しているだけだ)。大潮の時や台風の時に下水道が逆流して大変なことになることもある。

●ルンデンの建築

入植を開始した開拓者ギルドは最初に集落の建築を開始した。

これが後にルンデン市と呼ばれるようになるハイブラゼル大陸最初のヒトの生活拠点であった。

結界の成立に手間取りはしたものの、結界が機能し、一定領域の安全を確保したことで、以降の建築はスムーズに進み、現在のルンデン港を中心とした地域に入植が始まった。

さまざまなトラブルや魔物の大規模な侵攻などを乗り越えて、ルンデンは数万を数える人口を持つ町となった。いまでは、ルンデンも歴史を刻み、この町で生まれ、育ち、亡くなるものも多くなった。

開拓者ギルドの本部の置かれたハイブラゼル大陸唯一の文明地、それがルンデン市である。

●ルンデンの構造

ルンデンは東側から西側に発展していった。市内の区画を分ける内壁は、かつては外壁であったのだ。外壁は石造りの城壁であり、西側のルンデン大門を守るように見張り台がいくつか設置されている。

●ルンデン港

ルンデンの出入り口。大きな商船が行き交い、多くの入植者が開拓地の夢を追って、ルンデンを訪れている。

◆波止場

ルンデン港は、ルンデンの玄関口であり、大陸との交易の拠点だ。大型船が停泊可能な3つの波止場があり、漁船をはじめとした小型の船のための波止場が別にふたつ存在する。

波止場は大型船舶向けのものは石造り、小型の船舶向けのものは木製である。大型の波止場は古代遺跡のものを基部として使用しており、この辺りの海底は非常に深くまで掘り下げられている。

これはもともと古代遺跡が波止場としての機能を持っており、その後に海面が上昇あるいは波止場が沈降したものと考えられる。

◆ルンデン灯台

ルンデンのランドマークであり、最初に作られた大規模な建築物。テレパッサ大陸から危険な航海を続けてきた船乗りを迎えてくれる希望の灯火である。

基部に小型の結界炉が設置されており、港を魔物の襲撃から守っている。灯台自体は巨大な篝火であり、この火を絶やさぬように灯台守の家族が居住している。

◆魚市場

漁業が盛んなルンデンでは、新鮮な海産物が取引きされる魚市場をもっている。テレパッサ大陸にむかって旅立つ船向けの保存食や魚の干物、フライなどの加工品もルンデンの名物といえるだろう。

●旧市街

かつてルンデンの中心地であった場所。それが旧市街である。現在はほぼすべてが居住エリアとなっている。かつて賑わいを見せた旧ギルド本部はギルドの倉庫として利用されている。

◆居住区

街の住民たちの住宅が存在する。住人たちを相手にした商店やちょっとした市場も存在する。

◆旧結界炉

新市街に結界炉が移設されたあとに残った結界炉。現在は、補助的に使用されている。

◆スラム街 

街の行政機関やギルド本部を相手にしていた商館などが新市街に移設されたあとは、再整備され高級住宅街となるはずだった。しかし、再開発をめぐり、収賄事件が発覚し、計画は凍結され、いつしか開拓者崩れのヤクザ者や犯罪者、死霊術師、盗賊の類が棲み着いてしまった。

●新市街

現在のルンデン市を意味するエリア、開拓者ギルド本部あるギルド区、市場と商店が並ぶ商業区、ルンデン衛兵隊の本部がある兵舎区、聖歌教会のある教会区などがある。

西の果てには開拓地へと向かうルンデン大門が存在する。新市街は、堅牢な城壁によって囲われており、結界によって補強された壁は、強大な魔物であっても寄せ付けないだろう。

◆ギルド区

ギルド本部が置かれている。ギルド本部はレンガ造りで三階建ての立派な建物である。

▼中央ホール

中央は3階まで吹き抜けのホールになっており、ギルド業務の受付カウンターが円形に並んでいる。ここで開拓者たちはクエストやミッションを受注する。クエストの達成を報告するのもこのカウンターだ。以前よりは減ったもののテレパッサ大陸からの船が新人の開拓者を連れてくると多くの開拓者や開拓者候補でごったがえす。

▼東棟

中央ホールをはさんで東棟はルンデン市行政府となっており、日々のさまざまな業務に追われている。

▼西棟

西棟は開拓者ギルドでも、入植者向けの相談や入植地の推薦、支援などを行なっている。開拓の最前線はフロンティアポイントやその先の開拓地となっているので、多くの入植者はルンデンで暗黒大陸についての基礎知識を学び、前線へと送り出される。

◆商業区

ルンデンでもっとも喧騒に満ちた区画で、多くの商店が並ぶ。路地や通りのすみには多くの露天商が店を広げており、さまざまな商品が耳目を楽しませてくれる。宿泊施設、床屋や風呂屋なども存在する。

商店は、地元の入植者向けのもの、開拓者向けの店、交易商人のための商館に分かれている。

・入植者向けの店

食料品や生活雑貨などを扱う店。やはり、量と質でルンデンの店が一番であるため、開拓地から買い出しに来る入植者も多い。

・開拓者向けの店

武器屋、防具屋、保存食や野営道具など。ツルハシやスコップといった野外活動に用いるものや野営に用いるさまざまなサバイバル用品など様々な商品が並べられている。遺跡から発掘された遺物などを取り扱う店もあるようだ。

・交易商人向け商館

交易商人同士の取引きとは、扱う金額が大きくなるため、ある意味で物々交換となる。お互いの商品を交換し、発生する差額を約束手形にして渡す(この手形の支払い保証を行なうのが商館の大事な役割だ)。これをいろんな商人相手に行なって、持ち帰る商品の量と手形の額面を最大にするのが、交易商人の取引きということになる。こういうことがあるので商館に所属していない商人は手形が振り出せず、買いたたかれやすいし、手形を用いた取引きもが行ないにくい。

◆兵舎区

衛兵隊の兵舎が置かれている。街や開拓地の治安を維持し、外壁を防衛するのが衛兵隊の仕事である。

衛兵隊もギルドが組織し、維持している。現在のところ、ルンデンにすべての衛兵が配置されており、ルンデンの衛兵隊の一部がフロンティアポイントに駐屯している。

衛兵隊は主武装が槍、副武装が戦鎚、盾、オープンヘルメット、チェインメイル(鎖帷子、ホーバーク)、サーコート。サーコートと盾にはルンデン市の紋章が入る。

◆教会区

聖歌教会の教会や万神殿がおかれている区画。修行中の信徒たちの歌声が響いており、さまざまな信仰のためにマルチに使用できる広場が置かれている。墓地は港近くの旧市街にあるため、ここで葬式を挙げて旧市街で埋葬する。旧市街で葬式も行なうことが増えている。

・聖歌教会の構造

聖歌教会は、天井の高い石造りで、教会内で歌われる聖歌の反響を高める工夫がされている

・万神殿

ミッドガルド世界の信仰は多い、決まった本尊や信仰のための施設を置かず、どのような信仰のために使用しても良い神殿施設となっている。

◆ルンデン大門

開拓地へと向かう大通りの先に城門が設置されている。この門でルンデンと開拓地は区切られており、これ以上の拡張は予定されていない。

この城門がルンデン大門である。ルンデン港が東の出入り口とすれば、西の出入り口に相当する。

これより西の地はフロンティアであり、文明地ではないとされている。大門の高さは6mほど。まとめた丸太に板を張り、金属のタガを嵌めて強固にしたものである。

大門は円筒形の塔が左右から挟み込む構造になっている。この円塔が防衛の際には要となる。大門に殺到する敵を左右から挟撃する形となるのだ。

上部構造物には、射手向けの銃眼や、煮えたぎった油を階下に落す装置などが設置されている。

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年齢
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制作者名
開拓者ギルドの事実上の本部といえるのが、ルンデン支部である。このルンデンという都市自体が開拓者ギルドによって建築された開拓者のための都市であり、ハイブラゼル大陸唯一の文明地である。

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