魔晶片をエネルギーとし、魔物を遠ざけるフィールドを生成する装置。ミッドガルド世界の街は基本的に結界炉を中心に作られている。
フィールドは球状に広がるため、街は円形のものが多い。
フィールド生成と同時に発生する余剰エネルギーは街の地下に埋め込まれた魔導管を通して街灯や各施設に供給されており、結界が機能しているかどうかは、町の区画に配置された街灯が灯っているかどうかで判断ができる。
魔晶片を捧げると、結界の強さが回復する。結界の強度が一定を下回ると、町が魔物に破壊される可能性があり、いくつかの町が結界の出力不足あるいは崩壊によって滅んでいる。
魔物の勢力が強いハイブラゼル大陸では、その危険はテレパッサ大陸とは比べものにならない。
街の結界炉は非常に大型のものであるが、主要なキャンプ地や街の外の施設等には小型の結界炉が設置されているが、持ち運べるほど小型のものは存在しない。
魔法があるとはいえ、結界炉の技術はミッドガルド世界の技術と乖離しているようにも見受けられる。
ベースとなっているのは妖精魔法の結界術なのだが、魔晶片を燃料として維持する仕組み、エネルギーを取り出す仕組みがミッドガルドの技術体系からかけ離れているのである。
虚空士ギルドの調査では、源世界の技術とも異なっているようだが・・・